環境社会学・環境倫理研究者 福永真弓(東京大学大学院・新領域創成科学研究科・准教授)

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研究実績

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著書、共編著、共著

どうすれば環境保全はうまくいくのか

著 者
宮内泰介(編)
出版年
2017
出版社
新泉社
収録
福永真弓,2017,「空間の記憶から環境と社会の潜在力を育むために:岩手県宮古湾のハマと海の豊かな記憶から」

現場から創る社会学理論

著 者
鳥越皓之 (編), 金子 勇 (編)
出版年
2017
出版社
ミネルヴァ書房
収録
福永真弓,2016,「想起の調査から想起の理論へ:記憶のフィールドワークから得たもの」217-228

環境政策の新地平4生物多様性を保全する

著 者
大沼 あゆみ (編), 栗山 浩一 (編)
出版年
2015
出版社
岩波書店
収録
福永真弓,2015,「生物多様性の倫理」pp.56-84

なぜ環境保全はうまくいかないのか:現場から考える「順応的ガバナンス」の可能性

著 者
宮内泰介(編)
出版年
2013
出版社
新泉社
収録
福永真弓,2013,「自然資源の利用と管理をめぐるサケと「ウナギ」の有象無象:米国先住民族ユロックの生活文化と資源管理の「飼いならし」」pp. 171-195.

多声性の環境倫理:サケが生まれ帰る流域をめぐる正統性のゆくえ

著 者
福永真弓
出版年
2010
出版社
ハーベスト社
環境倫理学

環境倫理学

著 者
鬼頭秀一,福永真弓(編)
出版年
2009
出版社
東京大学出版会

article

論文

2017
  • 融合の先にあるものは何か:環境学の現在から考える
    『学術の動向』:40-45.
2016
  • なぜ『正しい』設計の環境配慮がうまくいかないのか?
    『農業農村工学会誌』84(5): 371-374(富田涼都 共著)
  • デザインの正義とは何か
    『地域開発』4・5月号,pp
  • エコロジーとフェミニズム:〈生〉への感度をめぐって
    『女性学研究』23,pp. 1-25
2015
  • 生物多様性の倫理
    『環境政策の新地平4生物多様性を保全する』東京,岩波書店,pp. 56-84
  • 〈生〉によりそう:環境社会学の方法論とサステイナビリティ
    『環境社会学研究』20:77-99.
2013
  • Legitimacy and the Discursive Space Based on Salmon as a Collective Memory: A Case of the Mattole Watershed in California,
    International Journal of Japanese Sociology, 22 (1), pp. 160-177.
2012
  • 自然資源の利用と管理をめぐるサケと「ウナギ」の有象無象:米国先住民族ユロックの生活文化と資源管理の「飼いならし」
    宮内泰介編,『なぜ環境保全はうまくいかないのか:現場から考える「順応的ガバナンス」の可能性』,新泉社: 171-195.
2011
  • 〈生〉を支える根源的な社会の営みと「すきま」の組織化
    研究代表者鳥海光弘『高等研報告書1007 すきまの組織化』, pp. 78‐84.
2010
  • 記憶のたゆたう〈場〉としての流域と地域主体の構築:地域社会型資源管理を「ウラから」支えるもの
    『社会と倫理』24:5-16.
2009
  • 精神・豊かさ:生きものと人がともに育む豊かさ
    鬼頭秀一・福永真弓編『環境倫理学』東京大学出版会.
2008
  • 環境倫理を現場から切り開く:正統化と規範生成のダイナミズム
    松永澄夫編,『環境:文化と政策』,東信堂:97-134.
2007
  • 鮭の記憶の語りから生まれる言説空間と正統性:米国カリフォルニア州マトール川流域を事例に
    『社会学評論』58(2): 134-151.
  • 正統性の生まれる場としての流域:現場から環境倫理を再考するために
    『現代文明学研究』8:421-46,2007
2006
  • 現場から環境倫理をたちあげるために:その戦略群について
    『公共研究』3(2): 172-97.
2007
  • ソーシャルエコロジーの射程:『環境的正義』をめぐって
    『唯物論研究会年誌』8:313-38.

lecture

講演・学会発表

2016
  • Of the placed and the displaced: Fishing communities, the state, and territoriality in local watershed management,
    International Association for Society and Natural Resources, 25th June, Michigan Technological University.
  • 融合の先にあるものとは何か:環境学と百年の計
    『融合を問う:学問の消滅と聖性の系譜学から』7月10日,日本学術会議.
  • 浮遊するサケと環境統治性:戦後養殖技術の展開と環境ガバナンス
    日本地理学会秋季学術大会シンポジウム『社会生態系の複合性の分析と持続可能な資源のあり方』10月1日,東北大学.
  • 須賀の記憶から考える流域と沿岸のポテンシャル:多機能型の水産資源管理を目指して
    『宮古地域水産シンポジウム:水産業の未来に向けて』10月28日,宮古市シートピアなあど.
  • 地域環境史から百年の計を考える:絵解き地図という手法
    『第3回国公私3大学環境フォーラム社会環境シンポジウム』12月16日,福岡工大.

outline

研究概要

1.「多声性の環境倫理」に関する研究

環境問題における価値と合意形成について、人びとの参加や意思決定に関する正当性/正統性がどのように社会的に承認されるか、どのように社会規範が生成しうるか、それらのメカニズムについて事例研究をもとに明らかにしてきました。そして、①どのような人びとの声が聞かれている/きたか(手続き・参加的正義に基づく人と人のあいだの規範),②人間社会とは異なる自律的な復元力を持つ存在として自然の声が聞かれている/きたか(復元力の保持と持続性に着目した自然に対する規範)を、具体的な地域の社会史・環境史と共に記述して実践的な環境倫理のフレームを描き出してきました(『多声性の環境倫理』)。米国での事例研究はひと段落つきましたが、「多声性」そのものに関する研究は、むしろこれからの課題です。

2.環境正義に関する研究

持続可能な社会における社会正義の実現とは何か、リスクと被害の全体性の記述に関する方法論の開発と、環境に対する/環境に関する社会正義の具体的な実現の形について、特にジェンダーとマイノリティ両者のまなざしから研究を行っています。公害から環境の時代への移行は、被害とそれに対する社会的正義の実現とは何かという重要な問題をそぎ落としてしまう傾向があります。一方、気候変動への適応やリスク社会への対処において、社会正義の実現をどのように行うかは世界的かつ喫緊の課題でもあります。特に、リスクと被害の全体性の社会学的な記述の手法の探求と、「よりそうこと」からはじまる環境正義理論の構築を目指しています。

3.環境資源の順応的ガバナンスの理論と方法に関する研究

地域社会の資源利用に関する順応的ガバナンスの理論および実践研究を、人々の行為・言説・記憶に残された資源と空間利用の履歴に関する「聞き書き」に着目しながら行っています。①これらの手法が新たに収集を可能にする資料の内容とその重要性、②聞き書きそれ自体が順応的ガバナンスにおいて果たす社会的機能、同時に聞き書きという場がもつ可能性、③聞き書きという行為及び環境ガバナンスという社会的介入とそれに関する倫理について主に研究を展開しています。

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